2026.03.30
cut7 コロニーでの寛ぎ
孤独から逃れるようにここに来たイブ。
ここにあるのは、整備ロボット、人工自然の草木、
貯水湖、調節された光源。
イブはそれらのみで十分に幸せを感じた。
目覚めたばかりの無垢な魂にはそれで十分であった。
整備ロボットの足音は遠く、
むしろこの場所の静けさを縁取っていた。
草木は作られた命でありながら、
なお本物の安らぎを宿していた。
このコロニーには eve.npaso の刻印が何ヶ所かあるが
イブは特に気に掛けることは無かった。
ここのクローゼットにはイブのサイズにあった服があり
不思議と始めから体に馴染むのであった。
今日はその中から楽な服装を選び、
景観の良い場所にリクライニングチェアーを置き、
のんびりと過ごしている。
ふと、仲間のアンドロイド達の事が心によぎるが、
既に終わった事だと、
直ぐに何事も無かったかのような心境になるのであった。